コマミー

ゴジラ キング・オブ・モンスターズのコマミーのレビュー・感想・評価

4.0
【王を讃えよ】

※久々の金曜日の夜の鑑賞です。今回は、美しい青い閃光に包まれたジャパニーズ・モンスターのハリウッド版の続編を観ました。↓   ↓    ↓


まず、前作のギャレス・エドワース版は、[ゴジラ]という生命体を1つの「核」…つまり、"救世主"として描いていた。つまり、前作は主に「ゴジラ」という生命体の存在意義について提議していた。
だが、あの芹沢博士や人間が"ゴジラ"の[存在価値]についてどう考えているのかは、あまり触れられずにいた作品であった。

そして、ゴジラは本当に"救世主なのか?"も…。 

さて、今回のマイケル・ドハティのゴジラは、美しい[青い閃光]に包まれた様相で登場するのだが、これは美しいという以外に、[禍々しさ]を感じさせた。そしてこのゴジラの様相の描き方も、ゴジラの存在が[地球に及ぼす影響]を描いているかのようだった。
そして、本作は前作よりも逆に、ゴジラに対する"人類の運命"を描いている作品だったのだ。肝心の「モナーク」という組織についても、詳しく描かれている。
ゴジラに対する人々の見解や疑問を描いていながら、ゴジラと人間の深い物語に触れていたのだ。

前作と違う点は、主に人類に触れている事だろう。あと、強いて言うと、怪獣のビジュアル。これは本当に感動した。[青・赤・黄・そしてほんのり緑]を使った、怪獣たちの周りに立ち込む禍々しい色のオーラが本当に美しい。
そして、ゴジラのビジュアルも圧倒的に進化した。東宝版のゴジラのように、[肉の質]が格段にアップしている。

前作よりもいろいろと改善された、今回のハリウッド版ゴジラ。太平洋・南極等を舞台に、ゴジラ・モスラを含め、強靭な身体と身体がぶつかり合った本作。これらは、マーベルと同様に「モンスターズ・ユニバース」として、次回作はあの[髑髏島のキングコング]と競わせるらしい。どんな闘いを見せるのか見物だが、これだけは言える。映画がどんな結果を見せようと、怪獣たちは、これまで以上に世界中に、この[壮絶な闘い]を観客に見せることだろう。だからこそ、ゴジラに言いたい、


さぁ、ゴジラよ……、暴れてこい!

大切な大地を守るために……。
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