k2019

ゴジラ キング・オブ・モンスターズのk2019のレビュー・感想・評価

4.0
2014年の『GODZILLA ゴジラ』がとても良かったので、続編となる今作も期待して待ってました。
公開初日の最初の上映を観に行きましたが、ピカチュウと同様に年齢層高め客(私を含む)が列をつくってました。
ただ今回は、本当に年齢がお高い「おじいちゃん・おばあちゃん」も多くて。
さすがにこれはちょっと珍しい光景。(邦画でもないのに)
私は「洋画の吹き替えなんてありえない派」なので、もちろん2D字幕で観たんですが、おじいちゃん・おばあちゃんも2D字幕(デカ字幕とかでもなく)で観てるのか~と思ったら、私もそれぐらいの歳になっても観れるようなおミソと動体視力を持っていたいものだなーと思いました。

映画以前の感想(笑)

映画はスクリーンにわりと近い場所を取って観たのですが、ホントよかった!
画面いっぱいの怪獣を感じて観ました。

公開前に、アメリカのヴァニティフェアの評が厳しく
「渡辺謙が足りない」とか
「もっと日本に敬意を表すべきだ」とか、
本家日本よりもキビシイことが書かれてたみたいなので、
えええ、やっぱり資本負けしてるのかなー?カイジュウ映画ちゃちくなっちゃった!?とか、ちょっと心配してたんですが。

・・・全然。

もう、むしろ申し訳ないくらい「これでもか!」というくらい日本を持ち上げてると思いました。
今作ではいきなりチャン・ツィイーがキャスティングされてたので、まあ・・・仕方のないこととはいえ、あんまりそういうことすると作品がしらけるのでちょっと心配してましたが。
スチルと同じくらい目立たない感じで、良かったです(!?)
(スチル見てもどこに写ってるのかわからなかったよ。大竹しのぶみたいな人がいるけど、これがチャン・ツィイー?みたいな)

ヴァニティフェアは「脚本が弱い」と書いたそうですが、
私は観ていて謙さんとマーク役のカイル・チャンドラーの2人が物語の中で自然と浮き上がるし、2人が軸になっていく様が見えて、すごく控えめでありながら芯の強い脚本になってると思い感動しました。

あと、謙さんはすごいなって、今回も思いました。
私、怪獣にわくわくして観に行ったのに、謙さんで泣きました。
なんかもう、「あー、よかったね(涙)」みたいな気持ちで、謙さんの演技はピカチュウの時もそうでしたが、決して派手ではない、日本人的な控えめな演技でありながら強く感情的に訴えてくるエモーショナルな力強さがあって、ぐっときます。

私が歳とっただけでしょうか?

これに比べると中国人俳優はコブシを利かせたド演歌のような、熱いというか・・・エモーショナルの表現がちょっと違うんですね。
謙さんが出て行くシーンの、静かな決意と、それを同じくらい静かに、それでいて強く受け止めるマークが良かった。


まあ、でもちょっと
この公開前にトランプ氏が来日してて、映画観てたら「あれれ?なんかこの台詞、トランプもこういうこと言ってなかった?」みたいなのがあったり、キング・ギドラを「偽の王」呼ばわりしたり、最後のほうはゴジラを「王」と呼ぶのも多かったし。
なんだろこれ・・・みたいな、考え過ぎだと思いますがちょっとひっかかりました(笑)

エンドロールも、なんていうか正当化感ハンパない気持ちもしないでもないのですが、でもまあ純粋に「エネルギー」としての観点では間違ってないっていうか、そういう解釈もあるよね、という。ゴニョゴニョ

すごく日本をリスペクトして、日本を持ち上げてる映画だなって思ったのでヴァニティフェアはこの映画を許してあげてほしい(笑)
まあ・・・
ゴジラはいつも時代を反映して現れると思うのですが、今作も今の時代をめいっぱい反映して現れてると思います。

☆追記☆
モスラのテーマソングがそのまま使われてたんですが、すごく良かったです。
昭和の日本人が作った音楽がハリウッドで使われるなんて、この曲作った人は考えもしなかっただろうなーと。
自分のことでもないのに誇らしい気持ちになりました(笑)
ゴジラもモスラも、テーマソングは独特で、そしてすごく良く表現されてて素晴らしい曲ですね。
モスラとっても可愛かったー。

ゴジラは今回も可愛かった(笑)
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