JTKの映画メモ

ゴジラ キング・オブ・モンスターズのJTKの映画メモのレビュー・感想・評価

1.0
前作も観たがさっぱり忘れていて自分の映画ブログを確認したら酷評しとった。渡辺謙演じる芹沢博士の"やったぞ、ゴジラ"みたいな表情観たら一気に醒めた、とか言って。
観るかどうか迷っていたがゴジラ・キングギドラ・モスラ・ラドンってことになるとアタシの中に少しだけ残っている童心が踊るわけで、特に期待もせずに観に行ってきた。
そしたら始まって10分も経たんとこで、渡辺謙の口から「友好的な怪獣かもしれない」「共生」とかのセリフが出た途端、サーっと醒めた。またしても醒めた。一回醒めたらもう戻らない。おしまい。
「友好的な怪獣」だと?
犬ですら他人噛んだら保健所連れてかれるかもしれんのに、一歩歩いただけで何人も死ぬかも知れん怪獣に「友好」だと?さらに言うに事欠いて「共生」とな。バカも休み休みに言ってちょ。怪獣だぞ。
どんなつまらん映画でも途中退場せずに最後まで観ることにしてるんで、あとは我慢の2時間。わちゃわちゃと目に写っとったが。集中して観てないのでアレだが、なんやら人間の行動原理というか動機がさっぱりわからんわね。理由もわからず無駄に死ぬし。最後の方「ゴジラが味方で良かった」とかセリフがあったが、脱力したカラダからさらに力抜けたわ。
戦う理由だの味方の理由だの命捨ててまでのヒロイズムの理由だの、諸々その辺の説得力となるべき話の組み立て方がハチャメチャで映画になってない。
もうね、怪獣同士戦わせるならちゃんと考えてもらわんと、話を。
ちょい前に観た「地球最大の決戦」の方が余程楽しめた。着ぐるみの宇宙怪獣キングギドラを倒すために、ザ・ピーナッツの小美人がモスラの幼虫に「ゴジラとラドンを説得して!」と頼むのな。着ぐるみのゴジラとラドンは「いつもおいら達を虐めるのに、人間ども勝手なこと言いやがって」とか最初は拒むんだけど、モスラの交渉が巧いのか結託して戦うわ必死に。こっちの方が伝わったけどね、着ぐるみなのに。着ぐるみだからか、わからんが。
いらんことに伊福部昭のメロディ使いおってからに。伊福部昭の曲がこんなに虚しく響いたのは初めてだわ。
石原さとみ以外は文句なしの傑作「シン・ゴジラ」でも観て口直ししなかん。