tacnet

ゴジラ キング・オブ・モンスターズのtacnetのレビュー・感想・評価

3.2
新生ハリウッドゴジラの2作目。監督が交代し、派手でスピーディーな映像が増えた代わりに、前作のウットリするような巨大感・重量感が消えた。
今作の監督であるマイケル・ドハティは共同で脚本も手掛ける。

怪獣パートは1枚絵として見た時の美しいカットも多いものの、その殆どはストーリー上の意味や背景が薄いため、単なる派手で美麗なカットの羅列に留まりドラマの一部として機能していない。
人間パートも同様で、どこかで見たようなセリフや取って付けたような展開が多く、エモーショナルな場面を装っても人物とそこに至る過程が描けていないので、話に推進力がなく観客は感動しない。

作品全体を通して過去作のコラージュまたはイメージの増幅でできており新しい発想は無いが、監督の情熱は自分の好きな怪獣にカッコよく暴れてもらいたいという一点に注がれており、その点では成功している。
tacnet

tacnet