Clary

深夜食堂のClaryのネタバレレビュー・内容・結末

深夜食堂(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

映画になるとドラマと異なった世界観になるかと心配だったけど、
程よい長さのエピソードを複数持つこと、エピソードが壮大すぎないことによってすっと受け入れられた。

が故、人によっては映画としては物足りなさを感じるかもしれない。

多部未華子さんの演技、活力を消してからの再生の過程がとても魅力的でとても良かった。

最後のエピは重め。
骨が入らない骨壷の、遺された者により増された重み。

よく、苦しみを乗り越えて、とか、
越えられない試練は与えられない、とか表現あるし、
それで救われる人もいるのだろうけど、
でも、時間が経てども消化できない、人との別れは存在し得るのだと思う。
それでもどうにか生きていかなきゃいけない時もあるのだと。

苦しみ、悩みを解決し切るわけじゃないけど、
ひととき肩の荷を下ろし、また翌日歩き出せる、そんな場の深夜食堂。
Clary

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