ハミングバード

ベン・ハーのハミングバードのレビュー・感想・評価

ベン・ハー(2016年製作の映画)
3.8
幼馴染であり深い絆で結ばれていたはずのユダヤ教徒のベンハーと多神教のメッサーラの幼馴染の二人にも、時代や立場の違いによって起きてしまった事で憎しみによる深い溝が生まれる。いつの時代にもあり得る話だ。激しい憎しみによる復讐心、観ている観客はカタルシスを求めるに違いない。そこに“赦し”というそれまでの宗教には存在しない価値観を納得させなくてはいけないこのかつての名作と言われる作品の役目を果たせたか否かはそれぞれだろうが私は短時間(前作に比べて)で復習は出来たと思う。この様にして生まれたキリスト教ではあるが、世界は未だ宗教が戦争の火種のひとつであり続けるこの人間の複雑さを改めて思う。機会を見つけてチャールトンヘストンのベンハーも再度観てみたい。
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