らいち

ステイ・コネクテッド つながりたい僕らの世界のらいちのレビュー・感想・評価

3.0
ジェイソン・ライトマンの最新作。アメリカで興収、評価ともに振るわなかったせいか、同監督の長編作としては日本で初のDVDスル―。SNSを始めとするオンラインコミュニケーションをテーマに、今どきのアメリカの高校生たちのリアルと、その家族たちのリアルを描く。母親から過剰な監視を受ける女子高生、母親が家族を捨てたことをきっかけにアメフトのスター選手から、ゲームオタクになった男子高生、過剰なダイエットに成功し、意中の男子高生に弄ばれる女子高生、不倫サイトにハマる母親、エスコート嬢にハマる父親・・・などなど、1つのハイスクールを舞台に多くの人間模様が交錯する群像劇だ。笑いはなく、あくまでシリアスに徹した内容だ。およそライトマンが撮った映画とは思えない。前作の「とらわれて夏」に続き、ライトマンが新たな境地を開拓。。。というよりは模索中といった感じがする。SNSを巡る「あるある」のケーススタディをただ並べただけ、という印象が否めない。「ショートターム」のケイトリン・デヴァーと、「きっと、星のせいじゃない」のアンセル・ゴードンが本作でも繊細な演技で光っている。【60点】
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