「音楽の力」によって観る者の心に矛盾を作る。矛盾という言葉が適切かはわからないが、とにかく言葉するのが難しい作品。
銃乱射事件で息子を亡くした父が、息子の遺した歌を歌うっていう映画。
半分の所で衝撃的な真実が判明するのですが、
上手く展開を運んで行かないと
一気に涙が引いちゃうんですよ。
でもそうならないのが本作最大の魅力!
やっぱそこで感じるのが「音楽の力」なんですよね。
「どんな真実」であっても
あの曲を聴いて皆さん感動しましたよね?
これが言葉にしにくい理由なんです。
前半の「感動していた自分」と
後半の「果たして感動して良いのか?と思う自分」。
この二つが心中でぶつかってしまう事によって、上手く言葉にできなくなるんです。
これって普通の映画だと、
2つの視点で描くべきです。でもそう描くと客観的に物事を捉えてしまう。
だからあえてこの映画は
1つの視点だけで、半分の所で非常に違和感なくカチンっと視点が変わるんです。
でも視点は一つなんです笑
↑未見の方は何言ってるかわかりませんよね?笑
ごめんなさい。
とにかく父親は父親、
それても息子は息子。
というテーマもありますが、
純粋に音楽に耳を傾けてください。