ベルマーク

君が生きた証のベルマークのネタバレレビュー・内容・結末

君が生きた証(2014年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

大学で銃乱射事件を起こし、6人の命を奪って死んだ息子。やり手の広告マンだった父はそんな事件と息子から逃げるように田舎でボート暮らしを始める。
そんな中、ふとした事で生前息子が残した曲と出会う。バーで試しに演奏すると、1人の若者の目に止まりバンドで一緒に演奏して欲しいと言われる。
流されるままバンド活動を始め、息子の曲を次々に演奏するにつれ、自分のしらなかった息子を感じるようになるが…。
というお話。
悲惨な事件を起こした人間を絶対悪のように描きがちなアメリカ映画にしては、残された加害者の親の事はもちろん、父親の目線から息子の悩みや葛藤を音楽を通して表現してる。
ストーリーはもちろん良かったけど、音楽の力のようなものも感じる作品。
罪を犯した若者が作った曲でも、そんな背景を知らない人たち、特に同世代の若者たちに受け入れられてバンドが人気になっていく部分がまさにそれ。
息子も同世代のみんなが持ってる悩みや葛藤を抱えた普通の若者だったのに、それを表現した音楽が罪を犯した死後に受け入れられてるのが改めて考えるとなんとも切ない。
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