爆裂BOX

デス・クローンの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

デス・クローン(2001年製作の映画)
3.0
ドライブ中の若者4人がヒッチハイカーの美女を拾うが、豹変した彼女は車中で銃を取り出し若者達を脅す。何とか車から叩き落すが、しばらく走った前方に再び姿を現し…というストーリー。
Z級映画量産してるジェフ・リロイ監督によるスプラッター・ホラーです。全編ビデオ撮りの低予算ホラーでゴア描写もチープで話もグダグダしてる所あるんですが、70分と短尺でテンポは悪くないので意外と見れますね。
冒頭からヒッチハイク中の美女が殺人鬼の神父にメッタ刺しにされて殺されるという展開から始まりますが、殺された方も殺人鬼で復活して殺し返すという展開は面白いですね。その後は、全員もれなくバカな若者4人がこの殺人ヒッチハイカーを拾っちゃったことから付き纏われ次々殺されていきます。
ゴア描写は前述したように非常にチープですが、スコップで頭を真っ二つ、チェーンソーで腕切断や腹を抉られて内蔵がボトボト落ちたり、車で跳ね飛ばされて身体がバラバラになって内臓がタイヤに引っ掛かって引きずられたりと手作り感あふれるグロ描写は味があって琴線に触れますね。アンドレアス・シュナース監督作品みたいに。引きずられる身体を窓から乗り出してみた時にタイヤに引っ掛かった生首と目が合うシーンはちょっとゾッとしました。
給油所に車が突っ込んで爆発したり衛星が登場するスペクタクルシーンもあります。携帯から電波が飛んでポケベルに受信するまでをわざわざ衛星まで登場させて描くシーン意味なさ過ぎて笑いました。
殺人鬼ルシンダを演じたフィービー・ダラーがエロい感じの美女でそのイカレっぷりとサディストっぷりがハマってていい味出してたと思います。メッタ刺しや車にはねられてもまた登場する不死身さや同時に登場したりしますが、本人は悪魔に魂を売って不死身になったと言っていて実際降霊術行った後に登場したりしますが、ある秘密があって終盤意外な展開迎えますが、タイトルと粗筋でネタバレしてるんですよね…最後の投槍にもほどがあるラストは笑いました。
まあ、本作もZ級のクズ映画ではありますが、手作り感あふれるゴア描写やオッパイシーン盛り込んだり監督の好きなもの詰め込んで観客も楽しませようとする姿勢は好きですね。テンポも悪くないしこの監督の作品の中では見れる方じゃないかな。