『れいこいるか』の上映に合わせて、鑑賞。
どことない虚無感に囚われる若者たち。
彗星の到来を信じる彼らの退廃的な日常。
オープニングの引越しシーンの長回し、
河原での焚き火、
ガソリンオイルをぶっかけての人体着火、
包帯ぐるぐる巻き人間、
部屋の中で燃える壁掛けカレンダー、
見えることのない彗星の音。
岡崎京子作品も、北野映画も触れてこなかったので、『気狂いピエロ』っぽさぐらいしか感じられなかったけど、今までに観たことのない映画だったことは確か。
いつか、また、後追いしたい作品ではある。
震災やオウムの時代に生きた若者のどことない虚無感。
あえて、本作で描かなかった「阪神淡路大震災」を25年をかけて、『れいこいるか』で描いたことは興味深い。
(「キネマ旬報」によると、構想はこの頃からあったらしい。)
特典映像のインタビューで、本作の制作の経緯が「彼女にフラれたから」と聞いて、謎に共感した。
(自分も失恋のショックを自主映画制作にぶつけたことがある。)
DVDの特典映像に監督の初期作『汗ばむ破壊者』(48分)が収録されていて、冒頭から監督が全裸で釘を打ち込むという絵面がヤバすぎて笑った。
<<エログロおバカメーター>>
エロ ☆×3.5
グロ ☆×0.0
バカ ☆×4.0
・エロポイント
男女4人がみんなで、服を脱いで、海辺に突き進むシーンが、なんだか、めっちゃ良かったです……。
・おバカポイント
おバカというか、やっていることが、かなりクレイジー。
焚き火、人間、壁掛けカレンダー、火の使い方が、いちいち、キマりすぎていて、マジで燃える。