冒頭からむちゃくちゃ甘いラブストーリーが見られます。病気に侵された天才とそれを献身的に支える美しい妻の物語。割とよくある映画かと思いきや。行って欲しい筋道に途中から行かなくなります。いわゆる世間一般的な純愛ラブストーリーではありません。この手のものは、ドロドロした現実は隠して美談に仕立て上げるものが多いのですが、正直に描いています。そこから見つかるテーマもあり、ラストはベタと言えばベタだが、そこまでに至る過程を考えるとかなりエモーショナルで泣けます。
主演とヒロインの演技が抜群に良く、映像も音楽も素晴らしくてアカデミーノミニーも納得の上質な映画だったと思います。
