ばむ

博士と彼女のセオリーのばむのレビュー・感想・評価

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
4.5
映画を観たきっかけは、エディ・レッドメインの大ファンという単純なものでした(笑)
『博士と彼女のセオリー』はホーキング博士の人生のお話で、この映画ができたときまだホーキング博士はご存命でしたが、私が見た日にはつい最近博士が亡くなったというニュースを耳にした時期で結末はどうなるのだろうと思いながら観ていました。ホーキング博士について彼がALSであることも、天才学者であることも知っている上で見始めたので彼の病状がではじめた時からとても苦しい展開になりそうだと思っていました。
この映画の魅力のひとつは登場人物全員が素敵なことです。私が一番好きになったのは賢い介護士さんでした。病状の進んだ博士と初めてのやりとりで「彼ほど賢い人は見たことない」とさらっと博士の本質を見れるところにしびれました。
彼の妻が彼を生かす選択を躊躇なくするところも彼女の信念や夫への愛やエゴを感じました。
また、大学の(イケメンの)友達の彼への接し方がいつまでも同じで良い友人関係だなあと思いました。
彼の妻の苦労もとてもリアルで、普段私たちがあまり目にしないものなので改めてこうして何気なく生活できていること自体、まっすぐ前に歩けていることや話せていることがどれだけありがたいことか考えました。
さらに俳優として、エディのすごさがとても光る映画でもありました。彼の動き方、話し方、声色、映画が進むごとの細かい病気の表現、めちゃめちゃかっこいいのに英国版実写のび太みたいな大学生に、、、
ファンタスティックビーストとはまったく別のエディが見れます。
とても真面目になってしまうのですが、レビューとして要約するなら見終わったあとに障がいを持つ人やその周りの人との関係に一つ自分の中で意見が持てるようになるのではないかと考えます。もちろん、ヒューマンドラマとしてもなかなかの映画で楽しめると思います。
ぜひ観てみてください。参考になれば幸いです。

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