エディ・レッドメインは、「ファンタスティック・ビースト」の役者さんという印象しかなかった。知らなかった。これほどの天才だとは。細部にわたって行き届く繊細な演技。特に瞳。素晴らしかった。
「神はサイコロを振らない」 いい言葉だ。
難しい役どころだったと思う。
しかし、「障がい」というものを、まるで電車の中にいる車椅子の方を見るような感覚で、映像に立ち表れているのを目撃したのは初めてだった。
Life is strange.
2人の才気ある若者に降り掛かる試練。
それでも、「わたしはあなたを愛した」と、たった1度でも言い切れるのなら、それは素敵な人生なのではないだろうか。
時間も。
他人も。
人生も。
思い通りにはならないものなのだから。
自分の意志を凌駕するものには(それは運命という言葉に変えられるのかもしれないが)、なにか美しい真理があるのだ、と感じさせてくれる。
素敵な映画でした。