ゆみな

Re:LIFE リライフのゆみなのレビュー・感想・評価

Re:LIFE リライフ(2014年製作の映画)
3.3
このヒュー・グラント好き!ハマり役だったね~

アカデミー賞脚本賞までとった脚本家なのに、その後は鳴かず飛ばずで仕事ナシ状態。とりあえずつなぎの仕事で大学の客員講師になってみたら、自分自身に変化があらわれて人生ここから書き直してみよっかな~って感じのお話。
これさ、あんまり重くないのが功を奏しているパターンだね。まずは、彼の周りには悪人があんまり居ないじゃんね。対立する女性教授とかだって、頭ガチガチに見えても意外といい人だし。セッションでは鬼だったシモンズさんも家族思いの涙もろいおじさんだしさ。彼にはそこまできつい障害ってのもないんだよ。
要は自分自身の心の葛藤がテーマなのかなぁ…とも思う。過去の栄光にすがっている自分…父親として自信を持てない自分…、そんな自分に講師として授業をしている間に向き合うことができたってのがよかった。生徒達に教えてる言葉が自分自身にも響くものだったりってのは、多少なりともあった気がするんだよな。まあ、マリサ・トメイが沢山ヒントをばら撒いてはいたと思うけど。

彼が素敵なのは、生徒にチャンスがきたときに喜んであげることができること。そして、引き際の潔さがとってもカッコよかったな〜。あのあと、一人でもう一度観覧車見に行くじゃんね。あそこからがリスタートっぽいな〜って勝手に思ってニヤっとした。トワイライトゾーンのそのエピソード超観たい!

ひとつの好転からほかのことも上手いこと回り出すっていうのも人生あるあるだと思うのよ。だから、あの着信見たときは嬉しかったよね~!とってもいい終わり方だと思うのよ。優しい映画だね。
ゆみな

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