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サヨナラの代わりにのmanamiのネタバレレビュー・内容・結末

サヨナラの代わりに(2014年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

35歳でALSになったKateとそれを支える仕事を始めるBecの話。

Kateはどこか居心地の悪さを感じながらも、旦那さんと友人に囲まれて幸せに暮らしている。35歳の誕生日に異変を感じ、その1年後から物語が始まる。

Becは人生うまくいかない!と半分投げ出して生きている大学生。誰にもできると信じてもらえず、大学へもほぼ行かず、男はやり捨て、教授と不倫。そんなとき、大学の求人で介助の仕事を見つける。

自分の手足の代わりとなってほしいのに、勝手に「Kateの為に」動く介助の女性に嫌気が差して代わりの人を探していたKate。ちゃんと自分の話を聞いてくれそうという理由でBecを採用し、2人は徐々に仲良くなる。

Kateの手足、後には口の代わりとなって動くBec。Kateはどんな時でもBecを信じて頼ってる。ALSだからとか、自暴自棄だからとか、そういう理由だけじゃなく、この2人だからお互い補い合って助け合って成長できたんだと思う。

Marilynの死後、旦那さんのスピーチで「病気になってから様々な人と出会い、絆を深めました。結婚して44年間一緒に過ごしてきたけど、最後の4年間ほど幸せな時はなかった」って綺麗事に聞こえるかもしれないけど、本当にそうだと思う。自分の人生が終わるって気づいた時、最後にどう過ごしたいか、後悔のないようにって思ったらそりゃ濃くなるよね。

旦那さんはずっと弱い人だった。遺されるのは彼だとしても残されたのはKateで、去る彼を見た後に今日は独りにしてって言えるKateはやっぱり強い。最初からずっと強かった。

最後、音は無かったけどBecがKateに寄り添ってる時「I'm right here」って何度も言ってるのが印象的だった。

にしても演技うますぎませんか。
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