よしおスタンダード

サヨナラの代わりにのよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

サヨナラの代わりに(2014年製作の映画)
3.2
No.2540
やはりヒラリー・スワンクの演技に見入ってしまう。

ALSが進行して、誰もケイトが何を言ってるか聞き取れないのに、ベック(エミー・ロッサム)は当たり前のように聞き取っている。ここまで来るためにベックがどれだけケイトに尽くし、お互いに意思疎通してきたかがわかる。

ヒラリ―・スワンクに負けず劣らずの存在感を見せたのがマリリン役のロレッタ・デヴァイン。彼女もまたALSで、ケイトを一目見ただけで自分と同じALSだとわかってしまう。

マリリンはいつも陽気で明るく、ケイトを励まし続ける。弱音などまったく吐かない。吐かないからこそ、その裏で、どれだけ覚悟を決めて残りの人生を生き切ろうとしていたのかを想うと、とても切ない。