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ギリシャに消えた嘘のasperinのレビュー・感想・評価

ギリシャに消えた嘘(2014年製作の映画)
3.2
初のみんかい?参加です!ぬーたんさん、ありがとうございます🙇‍♀️
みんなで同じものを見てレビュー投稿するという楽しみ方もあるな〜とfilmarksって、改めていいSNSだなと思いました笑

あらすじ
1962年、ギリシャ。ツアーガイドをするアメリカ人ライダルは、セレブ夫婦のチェスターとコレットに出会う。不仲だった父に似たチェスターに興味を持ったライダルは彼らと仲良くなるが、実は詐欺師であったチェスターの起こした事件により、共に逃亡することになる。

ライダルが冒頭で観光客に話していた神話。
アクロポリスの丘でテセウスの父・アイゲウスは、息子の帰りを待って海を見ていた。テセウスは怪物を倒したら白い帆を掲げると約束していたけれど、それを忘れて出航時の黒い帆で帰った。それを見た父は、息子は死んだと思い丘から身を投げた。
この作品のテーマになるのは勘違い。ライダルの素直に打ち解けられなかった父の姿をチェスターに投影した勘違い、自分の非道な行いにより人間不信になったチェスターの勘違い。ギリシャの美しい景色の中で、人が抱いてしまった憧れと欲望が引き起こす悲劇。最後くらいはいい人間でいたいじゃないという都合のいいラストは結構好き
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