近藤真弥

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスの近藤真弥のレビュー・感想・評価

4.0
目頭が熱くなる物語。ヨンドゥの考え方など旧態依然な価値観が目立つように見えるけど、それを他のキャラクターに押しつけてないのは重要なポイント。それぞれが異なる価値観を持ちながらも、そんな人たちが強大な敵に立ち向かうからこの映画は面白い。

たとえば、ドラックスがマンティスの容姿にダメ出しするシーンだって、その実ドラックスの価値観をネタにしている。あれは、“マンティスが醜く見えるなんてお前も面白いな”という意味合いだから笑えるんですよ。ドラックスのダメ出しに他のキャラクターが同調する場面はないし、マンティス自身もドラックスのダメ出しをネタに切りかえしますからね。こうした高度な笑いが本作の魅力。派手な飛び道具を連発してるだけに見えるかもしれないけど、その裏には高い知性と鋭いユーモアが込められている。
近藤真弥

近藤真弥