豚

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスの豚のレビュー・感想・評価

3.6
ふとしたきっかけで銀河を救ってしまった「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の活躍を描いたスーパーヒーローアクション第2弾。
前作で打ち出された"仲間"というテーマがアップグレードされ、今作では明確に"家族"についてフィーチャーされている。

相も変わらず高いセンスで味付けされた作品で、オープニングがまた最高。
グルートのキュートさもさらに磨きがかかり、メンバー間に漂う家族愛に似た絆に思わずほっこりしてしまった。

話のスケールは前作よりもスケールアップし、映像のクオリティも段違い。
IMAX・3Dで観賞したけれど、あまりの色彩の美しさに心底驚いた。
とくに宇宙空間の描き方が非常に華やかで、「ドクター・ストレンジ」よりもIMAX向きな作品かも知れない。
"花火"の場面では、その艶やかさとシーンの持つ意味が合わさり、強烈に心が引き付けられた。

音楽やギャグといった"らしさ"は健在で、終始ノリノリに敵と戦うスターロードたちを見て、最後までずっとこのノリを突き通してほしいなと感じる。
パックマンがまさか伏線だなんて思わなかったよ……最高。
ただし、"負け犬たちの逆襲"という根幹のテーマが若干揺らいでしまっているのも確か。
この部分に大きなカタルシスがあったと感じているのだけれど、ここまで来たらもうそのテーマで作るのは難しいように思う。

全編にわたってユーモアと友情が溢れているので、前作好きならば十分楽しめる内容になっていると思います。
とくにミニグルートは必見。

いよいよアベンジャーズ入りするようだけれど、こうなるとそっちでの活躍も気になるなぁ……。
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