さらだ

オデッセイのさらだのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
4.6
火星探査計画"アレス3"実行チーム6人は調査の最中、火星で予想外の嵐に見舞われていた。立ち込める砂嵐に襲われながら悪い視界で帰還用のロケットへ向うも、1人が破損して飛んできた機材に巻き込まれてしまう。火星の重力は地球の約1/4。どこまで飛ばされたかわからず、彼の宇宙服の破損を知らせる信号が鳴り響き、帰還用ロケットの発射時間が限られる緊急事態に、クルーたちは彼を諦めるしかなかった。5人は宇宙船ヘルメス号に乗って地球に帰還するのだった。
-----しかし彼は火星で生きていた。


めちゃくちゃおもしろい映画でした…
SFなのか、実話なのか分からなくなるくらいリアリティある演出。
基本、化学や物理学、もちろん植物学に則って話が進むのがものすごい気持ちよかった。
ヘルメス号、地球と火星往復するの速くない?とか、そんな強力な太陽光発電なくない?とか、そういう部分は当然あるけど、それも「科学が進んだもうすぐ先の未来ではありうるかもしれない!」と思えるだけのやり過ぎない加減が心地よかった!
「SFだからこんなもんか」みたいな感想にはならない、本当に起こりそうな話でした、、!すごい!

「一つ一つ問題を着実にこなしていけば、あるとき大きな課題が解決される」って総括も好き過ぎました。
たぶん真面目に学問やってきた人はこれをずっと怠らなかった人が成功するってみんな知ってる。
こっちが着実に頑張ってても理不尽な目に合わせて邪魔しにくる人もたくさんいるのも知ってるけど、それでもそれすら着実に解決していける、諦めない、気づかないふりをしない、自分にだって出来ることがあると気づける、そのために努力して今は必要のない土台の知識をつける、全部が大切だと思う。それをこの映画は教えてくれると思う。

ちょっとだけ顔を出す作り物っぽいシーンも面白かったな。
「今までリアリティ出してきましたけど、これからちょっとやりすぎちゃう感動的なシーン行きますから」みたいな前置き聞かされてそのシーンに入るみたいな展開w
本当に素敵な映画でした…


文書を書くのが得意じゃないので、あらすじはなるべく短く書きたいのに今回は長くなってしまいました。ここに時間を割くと書きたかった感想を忘れちゃうのが良くない…
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