ユカートマン

オデッセイのユカートマンのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
3.8
火星に取り残された植物学者の宇宙飛行士があらゆる科学のチカラを駆使して救出まで生き延びようとする話。オデッセイとは「長期の放浪」や「大冒険」という意味らしい。

まず1番最初に思ったこと。火星人がいない前提でつくられてる。分かりやすい説明のおかげで数学も理科教科(地学・生物・化学)も常に赤点だった理系アレルギーの私でも楽しめた。ブレイキングバッドやこういう科学の底力を見せつけられる映画見ると単純に科学者に憧れてしまうし、小さい頃にこういった作品に触れてれば自分は間違いなく理系に進んでいたと後悔する。稼ぎも良いし。スターウォーズの新キャラのような宇宙服に身を包むマットデイモンが、入植した地で植物を作ると植民地になるから火星は俺の植民地だといって一生懸命じゃがいもを人糞から耕したり、火星はどこの国にも属さない領土で海事法が適用されるから無断でロケットをうんたらかんたらしてる俺はスペースパイレーツ(宇宙海賊)だって言ったり妙に理屈的でポジティブで可愛かった。そして気になるのが中国。中国の宇宙開発なんて大したことないのに劇中でとても重要な役割を果たしている。ハリウッドにおける中国資本の強さを実感。昔ならあのポジションに日本があっただろうとちょっとだけ悲しくなった。エンディングは内容に相応しい♪恋のサバイバル。3Dはそこまで効果的に感じなかった。

鑑賞中蹴ってきた後ろの席の人はマットデイモンのウンコで作った芋を食わせたくなった。
ユカートマン

ユカートマン