アンディ・ウィアーのベストセラー「火星の人」を職人リドリー・スコットが映画化。火星における事故によって死亡したと思われていた主人公をマット・デイモンが演じる。とにかく地球上と違って無い物尽くしの火星において”科学”の力によってあらゆる問題を解決していく様が良い。どんな絶望的な状況であろうとも科学の力を信じ内心の葛藤を抑えつつパニックに陥らない宇宙飛行士の強靭な精神力に感服せざるを得ない。そして危険を顧みず彼を救出しに行く仲間のクルー達の義侠心が素晴らしい。クルーの船長に宇宙に行っても美しいジェシカ・チャステイン、みんな大好きマイケル・ペーニャ、地上で作戦を見守るNASAの職員にキウェテル・イジョフォー、コメディアン出身のクリステン・ウィグ、みんな大好きショーン・ビーン等が。とにかく世界的に科学を蔑ろにする風潮にある昨今に改めて科学の重要性を認識するためにも本作は大事な作品であると思う。
