しめじゃん

オデッセイのしめじゃんのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
4.3

NASAの火星探査チーム、アレス3の植物学者マークワトニーが、ただ一人置き去りにされてしまった火星で超ポジティブにサバイブするソフトぉ〜なハードSF。

昨年末に原作『火星の人』を読破して、満を持して観てきましたオデッセイ。

一応原作読んであるってこともあって、原作の雰囲気と比較してどうかなあっていう鑑賞になったわけだけど…もうね、完璧。完璧です。演技とかセリフまわしとか、選曲も映像も言うことなし。何が良くなかったってのを見つけるのが難しい作品。

原作でもルイスさんのディスコとか、ワトニーのぼっちでも衰えない抜群のユーモアとか、そういう人間味のある部分がハードSFってジャンルの中ですごい光っていたんだけど、映像化するにあたりその辺もすごく忠実に再現してくれていて。

なんて言ってもマットデイモンの演技がいい。ワトニーの、どんな悲劇的な状況でもジョークで場を濁す性格とか、八方ふさがりで心折れそうな瞬間から妙案思いつくときの勢いのある描写とか。そういう今作のすごい良い部分を、エネルギーに溢れた演技でやってくれている。
今まで別段ファン!って感じではなかったけど…もうマットデイモンの虜なのかこれは。

人生頑張ろうってモチベーションを盛り上げたい時。そんな時に観ると希望がむくむくと盛り返してきそうな作品でした。良い。
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