jun

オデッセイのjunのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
3.6
火星に1人ぽつん・・・🧎

そんな普通に生きていたら到底起こり得ない状況を背景にした映画。
だけど不思議と主人公から孤独は強く感じない。
それはマット・デイモン演じるワトニーが生きることに貪欲であり常に前向きで仲間を恨むようなことに無駄な時間を費やさない人間だからかもしれない。


火星探査中にあるトラブルが発生。慌てて撤退するクルーだったが仲間の1人ワトニーの姿が見えなくなってしまう。
仲間はワトニーの安否を心配するが危険な状況下でどうすることもできず、後ろ髪を引かれる思いで火星を脱出。
しかし、彼は生きていた。
仲間が助けに来る事をひたすら信じ、生きる事を諦めないワトニー。植物学者であったことも幸いし火星にジャガイモ畑を作ろうと試みる。
こうしてワトニーの長い長い火星生活が始まったーー



《以下ネタバレあり》









人間がピンチの時、蓄えた知識や経験がいかに大事かということを怖いほど思い知らされた映画でした。
残された食料をチェックしてすぐさま4年ここにいるとなった時に必要になる量を計算。足りないとなれば栽培する方法を考える。そこにあったのがジャガイモでよかったよ…
仲間の排泄物にえずきながら家庭菜園ならぬ火星菜園の完成✨水の一滴一滴があんなに恋しくなる事そうそうないですよね。

その後NASAとの交信に成功し、生きている事を伝えられた時はホッとしたけど仲間のクルーに伝えていないと言われた時のワトニーのブチギレ具合。あの瞬間が一番孤独だったのではないかと感じた。

後半、仲間のクルーにワトニーが生きていることが伝えられるとNASAの指示に背きワトニーを救うために火星に逆戻り。そうなれば必然的に地球への帰還は延期、家族に会えるのも500日以上先になる。生きて戻れる保証もない。それでも仲間のワトニーに再び会うため誰もノーという人はいなかった。
仲間同士の素晴らしい絆に胸が熱くなる瞬間でした✨

しかしまだまだ難題は続く。
難しい話はよく分からなかったけど、とにかく前代未聞のことをやろうとしていることはわかった。あんな上部が開いたままのロケットで宇宙に出ても大丈夫なの?とかヒヤヒヤしたけど宇宙服を着ていれば大丈夫ということなのだろう。

最後の最後で仲間の乗るヘルメスとワトニーの距離が遠すぎるというトラブルが発生。船長自らワトニー救出に向かい、それでも届かない…。え〜😱と思ったのも束の間、『僕はアイアンマンだ!』とか言って宇宙服に穴を開けそこから漏れ出る空気をジェット噴射みたいに飛び出すワトニー。
ここまで来るともうなんでもできちゃう気がします。無事船長の命綱を掴んだ瞬間の安堵感ったらなかった。
やっと仲間と再会できたシーンは感動もの🥲


途中ショーン・ビーンが出てきて『エルロンド』の話しが出てきた時は思わず笑っちゃった。ロードオブザリングファンには嬉しいサプライズ。

インターステラー同様、専門用語が多く理解が追いつかないこともありましたが、仲間との絆に胸が熱くなったり諦めないことの大切さを学べた気がします。

あと勉強の大切さも…😅
jun

jun