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オデッセイのusiのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
3.7
火星での「ダッシュ島」と聞いたくらいでの前知識で視聴。
「インターステラー」だの「ゼログラビティ」だの
「キャストアウェイ」だのを脳裏に浮かべてしまいました。
基本的にどれも好きな映画でそれを想わせる事でも心地よかったです。
この映画ならではの部分では
あえて絶望的な…本当に絶望的な状況を絶望させる事をさせず
あえて前抜きにしてそれを主人公のキャラとして昇華させたのは
良かったと思います。
どこまでもどこまでも絶望的な状況である、という事は
おそらく観てる側は十分に感じるように作っていて
それに対して絶望したり
追い詰めて追い詰めてギリギリの極限状態での表現を抑えたところが
あえて…としてるところが良かったです。
それでもところどころバイコディン(成分モルヒネ)を毎食摂取してると言うところがあったり
どうしようもなくなりそうな寸前のところにいるという芝居や
乾燥している世界でぼろぼろになっていく体も表現してあったりして
ギリギリのところってこういう事なのかもと思ってしまいました。
かなり厳しい訓練を受けているであろう宇宙飛行士の様も感じ取れました。
おそらくもはや劇中では古い曲とされている曲がまた良かったです。
宇宙での長期生活で結構問題になるのが実は娯楽です。
これを上手く活用してるなぁと思いました。
面白かったです。
usi

usi