個人的に最も多くの作品を鑑賞している映画監督の1人、巨匠リドリー・スコットの火星を舞台にしたサバイバルを描くSF映画…
主演も最も出演作品を多く観たであろう俳優の1人、マッド・デイモンが奮闘する
正直、マッド・デイモンが頭脳・精神・肉体的に超人にも感じる出来過ぎ感と、彼を「置き去りにした」と心底悔やむアメリカ映画らしからぬ浪花節の演出には・・・おいおいリドリーさん、どうしちゃったのよ?誰がどう見たってクルーの判断は的確で、むしろ脱出はギリギリ過ぎて全滅しそうだったよ、オイオイって💦
まぁ、そこから先はまさに想像の世界であり1人の人類が火星でどう生き残れるのか?
救出され地球へ生還出来るのか?
ただ運が良いだけのストーリーでは大作だけに観客は納得しないと思うけど、このシンプルそうで難しいこの問題を巨匠リドリー・スコットがどう描きラストまで導いてくれるのか?
最近のエイリアンの新起動シリーズ「プロメテウス」と「エイリアン・コヴェナント」では、らしからぬ感想になっただけに挽回を期待したいと思いつつ鑑賞に臨む…
感想…あくまでも個人的見解
終盤にかけて目立つマッド・デイモンの役作りには一定の敬意は示すが、監督の意図的な演出だろうが常にバックに流れる軽快なサウンド等の効果で(孤独感・悲壮感・恐怖感)が薄い、いや全く無いと言っても良い…
普通の人間が引きこもりレベルじゃなくて、惑星に一人ぼっちだよ?死ぬまで誰にも会えない確率ほぼ100%、普通は強靭な精神力の宇宙飛行士でも究極のボッチは発狂してもおかしくない?
プラス、全く未知の惑星での生活に恐怖感が薄い描写ってのはどうなんだろ?アレをただのポジティブ思考とは言えない💦
なので、ハラハラドキドキは僅か、宇宙パートの映像や描き方はさすがだが、むしろどっち?ってなるのは地球スタッフのやり取りの方、司令官のジェフ・ダニエルズとキウェテル・イジョフォーが好演、ショーン・ビーンもいつもとは違う感じの役柄に少し違和感があったが良かった
まとめると多少のドキドキと感動は味わえるが、どちらかと言えば長尺のヒューマンドラマに仕上がっていると思った
なので、ガチガチの宇宙SFロマンが好きな人には物足らないだろう
役者は揃っているので、腰を据えれば「どうなるのだろう?」という一点においては退屈にはしないかも知れない
製作陣の力と、作品のスケールからすると期待以上でも、それ以下でもなかった(辛口)🧐