をちかた

仮面ライダー1号のをちかたのネタバレレビュー・内容・結末

仮面ライダー1号(2016年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

結構グタグダくだまいてます。低評価。でもどっか吐き出したかった。

なんていうか、とても楽しみな用事があって出掛けたのに、通りすがりのおじさんに出会い頭に説教されて、それが藤岡弘、さんだったから黙って聞いたものの、他の人だったらさっさと帰ってるわって思いながら、それでも説教され続ける気分の映画でした。
いや、伝えたいことははっきり解りましたけど。命は大事、なぜなら繋がってるから。
その言葉自体は間違ってないし、素晴らしい言葉だとも思います。でも作中の諸々は全くそれと繋がっていないので説得力皆無。むしろその綺麗な言葉だけが上滑りしてるように感じる。
講演会なら言葉で説明してお仕舞いでいいと思うんですけど、映画じゃないですか。その言葉を補強するくらいのエピソードとかあっていいんじゃないかなーって…。
そもそもその大事な命を失ってるゴーストとの関わりもなんだか乱雑だし、孫娘ちゃんはおやっさんのおの字も感じないし、仕舞いには死んだ1号は生き返ってくるし。
別に死んで欲しかったわけじゃなくて、生き返るならそれなりの理由が欲しいなぁと思いました。ご都合でなんか名前叫んだら生き返りましたって、それこそ命軽くないですか。むしろあれ死んでなかったんじゃって思ったけど、生きてる人を火葬するとかそれなんてホラー。
あと本郷さんの行動にも違和感。日本中が停電で大変、原因も解ってるしまだまだ若い後輩は助けを求めてるのにスルーとかする…?孫娘ちゃんが狙われてるのも解りますけど、前半のデートシーンとかも相まって、それでいいのかおい感半端ない。
それで発破かけて送り出したゴーストが勝てばまだよかったけど負けるし。
あと地獄大使との共闘熱い!ってなったのに最後のあれで台無し。え?なんでニッコニコなん?サイコパスかな??

こう、お父さんとタケル君の話とか、孫娘ちゃんとおやっさんの話とか、そういう受け継がれているものの描写が全くないのに、よく解らない戦闘員漫才とかやたら長いデートとかはあるから余計にうーん、てなる。
とてもよいことを教えてくれているのに、伝え方があれなせいで素直に受けとれない。
せめて、藤岡さんの講演を聞いた生徒達が、緊急事態に人と協力することで「繋がり」というものを実感するぐらいの描写あってほしいなって…じゃないと、急に学校に来てなんかよく解らない話して行ったおじさんのまんまじゃないですか。

藤岡さんのきれっきれの動きとか次郎さんの重さを感じるアクションとかうまくはまっててかっこいい!!!ってなりましたけど、それはそれだけです。
ちっちゃい子どもさんに向けるなら、
今のその子達のヒーローであるゴーストをもっと丁寧に扱うべきだったと思うし、大人向けにするなら、もう完全にそっちに振りきって欲しかった。

最近見終わったあとにモヤモヤしてばかりの春の特撮映画、今年は観に行くのもうやめようかなーと思ってました。だけど、藤岡さん主演で1号の映画!って言われて、ああこれは観にいかなきゃ!って楽しみにしてただけに落胆も激しい。
来年こそはやめようかなー…。
をちかた

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