Jeffrey

ヒューマン・ハイウェイのJeffreyのレビュー・感想・評価

ヒューマン・ハイウェイ(1982年製作の映画)
2.5
‪「ヒューマン・ハイウェイ」‬

‪冒頭、ここはどこかの廃棄処理場。放射線で汚染された街、自動車修理工、原発事故、地球の終焉、リニアバレー、真っ赤な太陽、お馬鹿連中。今、アメリカの荒野でキメるアシッド・トリップが開幕する…本作はバーナード・シェイキー別名ニール・ヤングが1982年に監督したぶっとび映画で、数年前に日本で劇場公開され、自分はBDを購入して鑑賞して、この度久々に見返したがウケる…ゆるすぎる。

本作はミュージシャンのニール・ヤングが300万ドルの自己資金で、メガホンをとった反核ブラックコメディで、ヤングの代表曲「Hey Hey, My My」が流れる愉快な1本。デニス・ホッパーが狂ったコックを怪演したのも有名だ。この映画の色彩は個人的には結構好きなんだよね、アートチックで。クロスカッティングもカットバックも結構好きだけど、なぜか酷評されている。でも闇に埋もれたこういった作品が日の目にあたる場合は必ず隠れた怪作として、再評価されるからヤング自体は満足するんじゃないか。それにしてもデニス・ホッパーがキッチンでキレキレの芝居してるのは最高。‬

さて、物語はDEVOのメンバーが働いている廃棄処理場のとある街がボブ・ディランの"風に吹かれて"を歌えないくらいの放射能で汚染されている。そん中、主人公の自動車修理工が誰にも邪魔されない夢の中で、ネイティヴ・アメリカンと一緒に歌ったりコンサートを開く。しかし、最後には原発事故が起こり地球が終わってしまう…と簡単に話すとこんな感じで、呑気な平和で幸せな平凡な一日を描いている。
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