ルネ

昔々、アナトリアでのルネのレビュー・感想・評価

昔々、アナトリアで(2011年製作の映画)
3.0
トルコの名匠ヌリ・ビルゲ・ジェイランが、広大な草原地帯で殺人事件の遺体を捜索する男たちが織り成す人間模様を重厚なタッチで描き、第64回カンヌ国際映画祭で自身2度目となるグランプリを受賞したドラマ。

殺害されて草原に遺棄された遺体を探し出すため、容疑者を連れて草原にやって来た警察官、検察官、検死医、発掘作業員ら一行。男たちは日常の話題や自殺や死について様々な会話を交わしながら捜索を続けるが、容疑者の供述が曖昧なため、遺体はなかなか見つからない。広大な草原をさまよう男たちは、次第に苛立ちを募らせていく。


遺体探しはメインではなくて、事件と関係なさそうな雑談みたいのが終始繰り広げられる謎な作品。それぞれの人物が抱えてる問題(子供の病気とか)についてチラッと話題が出たりもするのだが、詳しい事は説明されない。それの繰り返し。

事件の真相とか全然関係ないので、それぞれの人物の人生に想いを馳せたりしつつ、映像もそれなりに綺麗なのでそれを楽しむ作品なんでしょうか。ゆっくりゆっくりと進み、2時間半あるので忍耐力が必要です。
ルネ

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