Miss you already。この原題だけでまた泣けてきてしまう。トニコレットとドリューバリモアは本当に良い女優さんですね。
トニコレット演じるミリーは明るくてイケイケな性格で、バンドマンの旦那と結婚し2児の母となり順風満帆…なところまさかの乳癌が発覚し闘病生活が始まることに。
ドリューバリモア演じるジェスは、ミリーとは学生時代からの大親友。がん治療に苦しむミリーを精神的にサポートしていきます。けれど、苦しい不妊治療のうえ妊娠した自分のおめでたい知らせをなかなかミリーに言い出せなくて…
友情はもちろんですが、癌治療や不妊治療を取り巻く夫婦関係や親子関係の心情もすごくリアルに描かれていました。見ていて辛くなるようなシリアスな重さもあるけれど、登場人物みんな、人間くさいというか、自分の人生に対峙していてすごく魅力的なんですよね。綺麗事ではない正直なコミュニケーションに心を打たれました。
私達は日々色んな「役」の服を着ていますが、たとえばがん患者の方だって、患者以外の服をいっぱい持っていて、どんな状況だって着替えていいのですよね。母だったり妻だったり、子どもだったり女だったり。そしてミリーはジェスの前では、学生時代から変わらず何でも話せて、くだらない話で爆笑できる、すごく心地良い服を着ることができて、とても幸せだったのだと思います。
家族、友達というかけがえない宝物。そして、からだという唯一無二の宝物。
大切にしたいと思いました。
