本作は、LGSMという団体が自分たち性的マイノリティと同じように、炭鉱で生活をしている人たちが苦しんでいることを知り、金銭援助や生活物資の支援などを通して、お互いが助け合っていく様を描いた作品。色んな人たちが関わり合いを通して成長していく。
マークとジョーは性格が正反対で、マークは右耳に2個ピアスを開けていることから分かる様にゲイであることを公にし、とても社交的な人間。一方、ジョーは通りがかった親子が呟いた「disgusting」に対して「yeah」と同意していることからも分かる様に、世間の目を気にしている子。ジーンズにアイロンが掛かっていたり、電話を律儀にしているとこからも、親の過保護さやそれに反抗しない性格も受け取れる。
そんな2人も、マークは元恋人のエイズの発覚で自身も感染している恐れがあるからこその自暴自棄や、マークに諭されたことでジョーは親にしっかりと意見を言ったりと変化が訪れる。
ジョナサン のダンスシーンがとても好き。炭鉱という過酷な労働環境で、男らしさが要求される場所で、ダンスなんて自分から踊るなんて考えたこともない人達が、彼のダンスを見て考えが変わっていくのが良い。ジョナサン がジョーにシュークリーム渡しているシーンも好きです。
世界の縮図の様な村だなと思う。みんながみんなが理解することは難しいと思うけど、非難とか嫌がらせをわざわざする人が居なくなる世の中になるといいな。