ゆせぱん

パレードへようこそのゆせぱんのレビュー・感想・評価

パレードへようこそ(2014年製作の映画)
4.8
あらすじも把握せずとりあえず見てみました。
いや、これ実話ってすごい本当に。

炭鉱の人達と同性愛者達のヒューマンストーリー、なんて言葉だけだと薄っぺらい。
深い愛と友情、衝突、理解、決別。
とても言葉だけじゃ表せないようなそれぞれの物語がたくさん詰まってました。

シャンという女性がすごく大きな影響を与えてくれて、炭鉱の人達とLGSMメンバーの橋渡し役にもなってくれたから、この一連の行動に繋がったのではないかな…この人いなくして成り立たなかったと思う。
そしてダイや名前わからないけど委員会の女性達の行動力、こんな人達が実在してるなんて感動。
シャンの旦那さんが怒るシーンはグッと来ました。
お互いの理解っていうのは他人からの説得じゃなく、やはり当人同士が同じ空間の中で歩み寄ることで起こり得ることですよね。

LGSMの人たちも素晴らしい。
同じ境遇にいたら、こんなことできただろうか…。
今でこそ、TRPとか大々的にできているけれど、当時は少し表立つだけでレンガ投げられたり爆竹投げられたり、募金活動だって1人でやったらボコボコにされるなんて凄い時代を生きていた人たちなんだなあと胸が締め付けられる想いでした。

家族の理解が得られたり得られなかったり、それはいつの時代も変わらないのかなとは思って見てました。
余談ですが僕の場合は理解されるされないの次元でなくほぼ興味を持たれなかったので、無関心て1番辛いんだなあと感じました。笑

この一連の募金活動やパレードなど実際に起こったことも凄いことだけど、それを映画することもなお凄い。
こうやってさらに周知されてもっと理解が得られれば、言葉として合ってるかわからんけど一度で二度美味しいという感じ。
こう考えるとホントこの人達すごいなという想いでいっぱい。

良い映画でした本当に。
ていうかサッチャーの時代ってすごかったんだね、全然知らなかった。
この時代の他の映画も見てみたい。

そしてまさかのラッセルトーヴィー出てるとはね!
知らなくて出て来てテンション上がりました。笑
ゆせぱん

ゆせぱん