Sinamon

世界から猫が消えたならのSinamonのレビュー・感想・評価

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)
3.9
佐藤健さん演じる郵便局員がある日、余命いくばくもないと知らされます。
肩を落とし家に帰ると自分と同じ容姿を持つ悪魔が出現します。
その悪魔は、彼の身の回りの大切なものを世界から消す代わりに一日寿命を延ばすと取引を持ちかけてきます。一日の命を引き換えに彼は何を消していきどうなるのかを描いた映画です。

電話、映画、時計…最後は猫。

切ないのは何かを消すたびにそれにまつわる人間関係まで失っていってしまう事です。

元彼女、友達などそのなくなる物1つ1つに思い出があり、彼の人生を構成しているのだから、世界に必要のない物はないんだと優しく考えさせられる映画でした。

宮崎あおいさんが元恋人役なのですがとても微笑ましいシーンから別れのシーンまで丁寧に描かれていてスッと心に入りこんでいきました。

濱田岳さんが友達役なのですが、知り合った経緯から消えてしまうまでのやり取りのシーンがとても切なく泣いてしまいました💧

セリフ、音楽、俳優さんの演技、どれをとっても素晴らしい映画でした。

佐藤健さんがレタス、キャベツちゃん(猫ちゃんの名前)に接する柔らかい態度や抱き締めるシーンもとても素敵でした。
母親役の原田美枝子さんが猫ちゃん😺を可愛いがるシーンも素敵で親子愛も沢山描かれている映画です👪

猫ちゃん観たさの観賞でしたが色々と考えさせられる映画でした。

自分が大切なものは何なのか、優しく考えさせてくれる映画なのでおすすめです。
Sinamon

Sinamon