世界から猫が消えたならの作品情報・感想・評価

世界から猫が消えたなら2015年製作の映画)

上映日:2016年05月14日

製作国:

上映時間:103分

3.6

あらすじ

これは、余命わずかな僕に起きた、やさしい「愛」の物語。 余命わずかの30歳郵便配達員の前に、自分と同じ姿をした悪魔が現れた。 世界から電話、映画、時計、そして、猫が消える…? もしも、大切なものを一つ消すこととひきかえに、一日の命をもらえるとしたら。

「世界から猫が消えたなら」に投稿された感想・評価

【自分がいなくなっても世界は続く】

4,5年前に原作小説を読んだ。
タイトルに惹かれ一気に読了した。そのときは面白い作品だなと思っただけで深くは考えたりしなかった

昨日、久しぶりに家で邦画を見たくなり、たまたまこの作品も見つけ、「あ~~そういえば実写化してたな。原作読んだことあるし、佐藤健くん好きだから見るか」と軽い感じで見始めた。

冒頭から小説の最後のページのシーンであったが、未読の人にとっては猫と主人公が自転車に乗ってどこかに向かう「物語の始まり」とも思える見せ方であった

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話の大筋としては、主人公の佐藤健は猫と二人暮らしの郵便局。彼は毎朝猫に餌をやり、仕事に向かい、好きな映画を見続ける 自分の人生はそんな風に終わっていくのだと思っていた。

しかし、ある日、自分の脳に腫瘍が見つかり明日にでも死ぬかもしれないと医者に告げられる。

茫然自失となりながらも帰宅すると、自分と瓜二つの姿をした【悪魔】がそこにはいた。【悪魔】は彼にこう告げた
「あなたの寿命を1日伸ばす代わりに、世界からあるものを消します」

この消すものは、図らずか、それとも文字通り悪魔のいたずらか、主人公の価値観であったり、自分を自分たらしめるものばかりであった。(ネタバレになるかもなので物は書かないでおく)

消された物はこの世界からなくなり、そしてその物を通して起きた出来事、人間関係、記憶すら失ってしまう。
しかし、自分の命には代えられない
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誰しも1度は考えたことがあると思う
「自分が明日死んだら、泣いてくれる人はいるのだろうか」「死んだあと、残された人や世界はどうなるのだろうか」
僕はこの作品でその問いに対する答えのヒントをもらった気がした。

世界を大きく見れば何も変わらない、寧ろ自分という存在は初めからないものであったとさえ思えるだろう。

しかし、そんな事は絶対にないと僕は考える。
人と他人と関わっていくことで、良くも悪くもその人を構成する【中の世界】に影響を与えることができる。

つまり、人が1人死ぬということは、相互に作用していた【中の世界】を1つ失うということだ。
【死】というものは確実に相手の世界を変えてしまうのだ。
そうして、初めて自分が生きてきたという意味が見いだせるのかもしれない。


本を読んだときはこんな風に考えもしなかった。4,5年という月日を経て僕自信の価値観も人と関わっていくことで変化したのだと思う。
何気なく見た映画だったけど、ずっと涙が止まらなく、見終わったあとは死生観や価値観の捉え方が変わった。
まだまだ自分が伝えたいことがうまく言語化できておらず、少し歯がゆいけど、、

ここまで色んな思いや考えを与えてくれた邦画作品はまだなかったので、自分の中ではNo,1の作品。

この作品の台詞で、「海の上のピアニスト」って作品の凄くいい台詞が引用されていたので、それでこのレビューを終わろうと思う。

「なにかいい物語がある。それを語る相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない」
ボロッボロに泣いてしまった…
人は絶対に誰かしらに影響され影響を与えて生きているんだなと思った。
自分が住んでる街の描写が淡くぼやけた感じで、旅先はそれとは反対に彩度高めで華やかに見えるのは、人間だれしもそうなのかなぁ。
猫がとても可愛くて、佐藤健の猫との触れ合いがまた涙を誘う…淡々としているようでしていない、めちゃくちゃ沁みる映画でした。
pappo

pappoの感想・評価

2.2

このレビューはネタバレを含みます

よい話なんだが、おそらく原作の通りなんだろうけど、悪魔が次は××を無くそう! と宣言するため、なんとなく、その先の展開が予想つく。
最初にケータイが無くなって、そのことがキッカケで前の彼女との関係がなかったものになって、というところで、あーこんな風に物語が展開していくんだな、となんとなく予想がつき、次に映画がなくなって、その予想を裏切ることなく、映画がキッカケで知り合ったツタヤとの関係がなくなって、猫が無くなる下りでは猫を拾ったいきさつから家族の絆などが描かれ、もし猫がこの世から無くなればこれらがなくなるんだな! と当たり前のように予想がつくため、驚きもなにもなく、物語が進行していくため、深く感動できなかった。
各エピソードを章ごとに区切るのではなく、織り交ぜて描いていけば、先が予想しにくく、感動もより深まったと思う。
大体、悪魔と本人を見分けるための頬の絆創膏なんだろうけど、あれは要らないのでは?
佐藤健さんは演技うまいから、あんな目印なくてもちゃんとわかるし。
megu

meguの感想・評価

2.6
評価が高いけど私にはあんまりハマらなかったかも。
もっと感動するかと思っていたけどね。
お母さんの子を思う気持ちには
グッとグッときました。
あのお母さん役、好きです。
猫の名前がとても可愛いね!
瑞稀

瑞稀の感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

死ぬ直前に大切なもののかけがえのなさを再認識していく物語
何気なく接しているものや人がどれだけ自分にとって大切なものなのかを考える気持ちになった
原作と設定や話が少し違うようなので原作も読みます。

どうでもいいけどものが抹消される時の描写が微妙に怖い
カモメ

カモメの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

脳腫瘍を患い余命宣告を受けた主人公。悪魔が現れ世界から一つ何かを消すたびに寿命を一日延ばしてやると言われたことから物語が始まります。 

キャベツ役のキャストはパンプ君。
ご高齢らしいです。さすがベテラン。

物が一斉に無くなるところの描写が好き。

どこも日本の風景なのに、清々しくノスタルジックな感じの色彩が綺麗です。カメラの撮り方だけでここまで違うものなんでしょうか。
フィルターとか、後処理ですかね?(詳しくないのでよくわかりませんが)

設定は、かなりファンタジーなんですが、一人一人のエピソードをじっくり見せてくれる、丁寧な作りが良い。
ツタヤ君のオススメする映画をみてみようかな。
主人公の母は包容力があり病気を患っても気丈に振る舞う強い人、父は口下手で職人気質だけれどとても優しい。父の優しさに最後まで気づいていなかった主人公だけれど、その気づかせないぶっきらぼうな優しさも良かった。

ストーリーは過去と現在、現実と非現実的な世界が入り乱れてややわかりにくい場面がありました。
あとは、病院や病気関係の描写がちょっと現実っぽくないかも(寿命短いのにそんな出歩いてていいんかい!とか)

さらに言うと、主人公は最後前向きに死んでしまうわけですが、お母さんも死んでるのに残されたお父さんを思うとやり切れない……。
いくらお父さんに感動的な手紙を渡したって、立ち直れないよきっと……。

レタス(猫)の死、お母さんの死、バックパッカーの死、そして自分の死……。これが自殺しようとしていて思い留まる話ならまだハッピーエンドで良かったと思いますが、結局死ぬってところに、何を感じれば良かったんだろう……。
途中までとても良かったのですが、何が大切か思い出したんだ!→DEADEND
なんて、無情すぎませんか……。
kanaiso

kanaisoの感想・評価

2.7
大切な人が、思い出が、モノが。あと何日で失うって分かっていたら接し方や扱い方も変わるんだろうな〜。
でも、その日を知らなくても後悔しない生き方があるはず。

「電話が僕らから、想いをためる時間を奪い、蒸発させていったのだ」
原作の方が良かった。
設定の大事な部分、変えちゃダメでしょう…。
misty

mistyの感想・評価

4.0
正直ぜったい大したことはなくない?と思ってたんだけど全然とてもよかった 周りにただの1ミリも影響を与えず生きられる人間なんていないし、その人自身がいなくなっても必ず何かが世界に残る どんなにささやかな生き方だろうと、必ず誰かに何かが残る、何かを変えている

街がとってもいい街で…寒いんだろうな〜と思いつつなんてきらきらした朝、なんて自転車が似合う街(函館かしら?)ブエノスアイレス旅行の極彩色も、お母さんと見る海も、イグアスの滝も、どれもが「これさえ見れたら悔いはなかろう」という、ここしかない!という景色たち 死ぬからこそそう思うのかな

猫の名前もレタスとキャベツって、なかなかなセンスである レタスもキャベツもかわいいしいい子 『猫は抱くもの』でも思ったけど、あんまり大人しくきちんとしてる猫を見るとよくできたロボットなんでは?と思ってしまうんだけどきっとレタスもキャベツも本物なんだ…あの体の伸び具合とか…

宮崎あおいのマフラーの巻き方がよかった とてもあったかそう

主題歌HARUHIさん『ひずみ』はとにかく歌い出しのメロディが印象的だったけど、ちゃんと聴いてもとてもいい曲だったです
せぶみ

せぶみの感想・評価

4.0
ダラダラせず淡白になり過ぎず、ちょうど良い展開だった。
あの写真好きだなあ。
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