きはる

世界から猫が消えたならのきはるのレビュー・感想・評価

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)
3.3
印象を一言でいうと"佳作"。
期待が大きかった作品ゆえです。

ただ、ヒットメーカーである原作者・川村元気先生の映画好きが滲み出る、親友とのエピソードは秀逸でした。
大学で出会ったツタヤ(本名はタツヤ)は映画好きの変わった奴。
彼は主人公にオススメの映画を渡して、観終わったらまた新しい作品を渡す…ツタヤみたいな奴。
『映画は無限にある。
だから俺たちのこのやりとりも永遠に続く。』

主人公がツタヤに自分の死を伝えたとき初めて、ああ、「僕」は本当に死ぬんだなあと理解できました。

全体的に泣かせようとしてる感が強め。
ラストのお父さんとのエピソードにはこれでもかってくらい心情の解説が入るのに、予告でフィーチャーされているアルゼンチンに行く理由などはあやふやで、ちぐはぐな印象でした。
きはる

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