ある日、主人公の「僕」は、脳腫瘍が進行し寿命が長くないと告げられる。
家に戻ると、自分そっくりの悪魔が現れ、「世界から1つなにかを消すと、1日寿命を延ばしてやる」と提案する。
死ぬのが怖い「僕」は、その提案を受け入れる。1日1日、「僕」の周りの当たり前にあったものがなくなっていく。
身の回りのものはあって当然なように感じるけど、もしそれがなかったら、その”もの”を通じた出会いも思い出もありえない。そう考えると、人生はかけがいのないものでしかできていないと思える。ものも、周りの人も含めて。
そして、自分がたとえちっぽけに思えても、誰かにとっては自分もかけがえのない存在でありたいと思える。
ファンタジックな作りだけど、込められたドラマがとても暖かく、深い。とても良い!