このレビューはネタバレを含みます
何も考えずに見ることができる良い映画でした。
ストーリーやテーマ性は軽薄であり、登場人物にも重い過去や行動原理に深い意味があるというようなこともありません。ですが、バディアクションらしく派手な画面構成、軽快なトークなど魅力がふんだんに盛り込まれており、特に何かを考察しなくても十分に良さを味わうことができました。
序盤は登場人物が一気に現れる上に、一番初めに出てきた少年が特にストーリーに関わってこないなど取っ付きにくさがあります。また、誰が本当のことを言っているのか分からないことも多く、自分がこの物語の全容を把握できるのか不安になることもありました。ですが、解決に向かうたびに登場人物が明確に真相を解説してくれるので、その心配も杞憂でした。
バトルもどこかコミカルで良かったですし、個人的にはジョン・ボーイがラスボスにふさわしい強さと貫禄で満足してアクションを見ることができました。
暴力表現や流血表現が多いこと、また、死体を見つけて保身のために隠そうとするなど倫理観が一部ぶっ壊れているところがありますので (そういうところも個人的には好きでした)、もしかするとあまり好きになれない視聴者もいるのではないかと思いました。
最後には正式にバディを結成したということで続編も見たくなるような作品でした。
