エイプリル

エル・カミーノ・クリスマスのエイプリルのネタバレレビュー・内容・結末

2.2

このレビューはネタバレを含みます

クリスマスというテーマで味付けはしていますが、それでもかなり地味な作品でした。一般的なクリスマス映画をイメージすると拍子抜けしそうです。
すごい不幸な人たちが集まって、勘違いの連続でコンビニ立てこもり事件に繋がっていくのは面白くはありましたし、「田舎でクリスマスの空気に乗っかれなかった人々」な雰囲気をだしたいのもわかるのですが、主人公の目的である「父親に会いたい」というメインストーリーが遅々として進まず、かなりフラストレーションが溜まりました。

ただ、クリスマスソングに乗せながらの銃撃戦は良かったですし、こういう場面でなければ父と息子は素直な気持ちで再会できなかったかも、と思うとコンビニ立てこもりというセッティング自体は良かったのかも、という気持ちもあります。
でも父と子の話にフォーカスすればいいのに、他の色んな人の話を混ぜ込みすぎて訳分からん味になってる感はあるな…ニューイヤーズ・イブを意識したような節もありますが、各人の掘り下げはかなり浅いです。

ラストのいい話風な雰囲気で誤魔化された感じもありますが、それでも父親にとっては「最高の死に場所」を選べたのは唯一の幸運だったのかも、と思うとラストシーンはなかなかの見どころでした。
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