人間は構造内に存在している。では、その構造は国家中心によるものなのか、人間中心によるものなのか。しかし、改めて構造を見直すと、下部構造は資本主義が支配しており、結局我々は、操り人形の如く、その上部構造内で踊らされているだけなのかもしれない。
フランスの思想家であるバタイユは、資本主義は生産中心的であるが、一方で、人間は非生産的な消費を求めるものであると言っている。果たして、下部構造で資本主義が支配する中で、生産を念頭に置いた活動をしていていいのだろうか。エロティシズムも含む、人間らしい消費を純粋に追い求めても良いのではないか。
そんなことを考えさせられた映画だった。
気になった言葉
自由な企業システムは必要だが、十分な条件では無い。
世界で唯一の経済システムは資本主義です。
違いは資本が国家の手中にあるか、国家が制御できない人民の手に大部分があるかです。
国家資本主義でも、政治的な自由は決してありません。
気になった音楽たち
Outside My Door/Can
Co Co Pino/D.A.F.
Fly United/Amon Duul
S.O.S./Portishead
Industrial Estate/The Fall
