七沖

デッドプールの七沖のレビュー・感想・評価

デッドプール(2016年製作の映画)
3.4
〝呼んだ? クソ無責任ヒーローですけど、何か。〟
キャッチコピー通り、普通のヒーロー映画ではない。

末期ガンを宣告されたウェイドだったが、怪しい男から治してやるという話を持ちかけられる。だがそれは人間をミュータント化するための実験だった。ガンすら治る異常な治癒能力と引き換えに、ウェイドの外皮は醜く爛れてしまう。マスクを被りデッドプールとなって自分にこの仕打ちをした男を追うが、相手はウェイドの恋人・ヴァネッサを人質にとり…というストーリー。

個人的にはあまりハマらなかった。というか、もっとぶっ飛んでいて欲しかった。
クソ無責任ヒーローというからもっと周囲に迷惑を掛けたり常識破りだったりするのかと思ったが、フタを開けてみれば恋人のためにひたむきに頑張る話で、「思っていたより全然まともじゃん!」と感じてしまった。

それでも正統派ヒーローのお約束を外してくる要所要所の展開はニヤニヤできるし、アクションもカッコイイ。一人語りで回想交えて進む話のテンポも軽快だった。

ただ、自分が持つデッドプールというキャラクターへの期待値が高過ぎて、ちょっと肩透かしを食らう形になってしまったのが残念だった…。
七沖

七沖