アンダーシャフト

デッドプールのアンダーシャフトのレビュー・感想・評価

デッドプール(2016年製作の映画)
4.0
再鑑賞…劇場で観て以来、何度も観てるお気に入りの一本。

これ観る度に、字幕無しで会話が理解できない自分がホント悔やまれる…きっと字幕じゃ伝わらないきわどい会話してるんだろうなぁ…

主人公のウェイドは、ある夜バーで出会った娼婦のヴァネッサと恋に落ち、一緒に暮らし始めるが、その矢先、自分が末期ガンで余命僅かと知らされる。
治療法を必死に探すウェイドは、バーに現れた怪しげな男が勧めるガンの治療法を試すことに。だがそれは、人工的に戦闘マシンを造り出す恐ろしい人体実験だった…
んで、その実験の結果ウェイドは全身ただれたような姿になると同時に、驚異的な治癒力(切り落とした手がまた生えてくるのは、治癒を超えてると思うけど…もう、プラナリアやヱヴァもビックリの自己修復能力!!)を身につけることになります。

でも、彼は「こんな研究をしてる奴らを放ってはおけない!」といった正義感はほぼゼロ。自分の醜い姿を元通りにして再びヴァネッサと会うために、謎の組織を追い詰めていきます。

まず、キャラ自体が自分好みでカッコいい!
赤&黒のレザースーツ。背中に特殊合金の刀2本をクロス刺し、腰にデザートイーグル2丁。ピンクのキティちゃんリュックにグロック。足にはコンバットナイフ。外観からして相手を殲滅する気満々。もちろん、これらの装備をフル活用して、次々と敵をなぎ倒していきます。

次に、ライアン▪レイノルズ演じるウェイドと、モリーナ▪バッカリン演じるヴァネッサがめっちゃキュート!
バーでウェイドとヴァネッサが初めて出会うシーン。お互いの不幸な身の上自慢合戦になるのだが、話しながら見つめ合う姿は純愛映画そのもの。
んで、そのまま2人は愛を育んでいくのですが…アホなこと言いながらベッドでじゃれあう2人がイヤらしくなくてメチャ可愛い!!

いろんな映画をいじる&ディスるセリフとか、いきなり観てる側に話しかけてくるとか、ちょくちょく出てくる小技がこれまた効いてて面白さの上乗せ。

高速の欄干に腰かけて落書きしながら敵を待ってるシーンとか、タクシーに武器一式忘れてくるとか、その他至るところに出てくるすっとぼけ感が、自分のツボにはまりまくりです。

いやいや、本当にこの映画は困ったもんで、上記以外にも語り尽くせない魅力がいっぱい。
MARVELシリーズに特に思い入れはないのですが、この作品は別格に面白い!!!

正義のためとか世界平和とか使命感とは無縁の、ただただ個人的な愛のために一途に突き抜ける破格のアクションヒーロー(本人はヒーローじゃないって言ってますが)に拍手喝采です!!!