ベロニカ

脳内ポイズンベリーのベロニカのレビュー・感想・評価

脳内ポイズンベリー(2015年製作の映画)
3.7
脳内会議。なんてわくわくするワードだろう。
自分の中に自分じゃない誰かがいるといるなんてなんだかどきどき…でも実際はきっと自分じゃない誰かになんて気がつけないまま一生を終えて、時々不可解なことがあればその言い訳にでも使うような存在。

携帯小説家のいちこは、ある日早乙女という若者に出会う。突然のイケメンとの接触で、脳内会議はスタートだ。
理性、ポジティブ、ネガティヴ、記憶、そして衝動。
彼らの会議は大騒ぎ、いちこは混乱して…

真木よう子のキャスティングは素晴らしいと思った。何処と無く自分がなくて、でも夢もあればトラウマもあって…自分に自信がないような三十路女性を見事に演じている。早乙女も越知さんもかっこよかったけど途中から越知さん派に転んだわたしとしてはいちこ…!!!と歯がゆい気持ちになる場面がいくつかあったのだが、脳内の彼らに言わせればそれが櫻井いちこの幸せなのだろう。でもなんだかんだ一番かっこいいのは眼鏡の西島秀俊だった。
素直に笑えて少し考えさせられる映画。
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