このレビューはネタバレを含みます
おじいちゃんおばあちゃんの年齢になってから奥さんがいきなり離婚を切り出す話
橋爪さんと吉行和子さんがでてて、橋爪さんがうろたえるなんて面白くないわけがない！
本当にありそうな話で、末っ子(妻夫木)と嫁以外の家族のほとんどが「お母さん、現実的に考えようよ」とかお母さんの訴えを受け入れる前にまるくおさめようとしてて
これだからこのお母さんは離婚したいって言い出したんだろうなぁとこれまでの背景を想像してしまった
お父さんにも落ち度はたっっっくさんあるけど、娘と息子もその大きな原因だろうと思った
長男の嫁と次男がいてやっと成り立ってる家族だったのに、次男が結婚を機に出ていったらどうなってしまうの？って思ったけど
ラストでお父さんが「お前の望み(離婚)ならそれを叶えるのがいい」と離婚届出に判を押して渡すシーンで、「今までずっと一緒にいられて楽しかった、ありがとうな」みたいなことを言って、お母さんが涙を流しながら「それは本当ですか？」「その言葉がきけただけで十分です」って離婚届出をやぶりすてるの
そこで泣いた
このお母さんは、こんな「楽しかった、ありがとう」と言う言葉でさえもらってなかったんだな、その言葉だけで涙がでるほど嬉しかったんだなと思ったことと
言葉にすることってよーーーくわかってるけどやっぱり大切で、どうせ言わなくても分かる、じゃだめなんだよな
はっきりその人の口からその言葉を聞いて初めて相手に伝わる
言葉にしたって100パーセントは伝わらないのに、言葉にしなかったらそれ以下だもん
自分もこのお父さんみたいに言わなくても分かる、気恥ずかしいというちっぽけな理由で言葉にしないことがたくさんある
お母さんみたいな人を作らないように大切な人には言葉にして伝えよう(何百回もきいたセリフだけど、これ基本なのに出来てないよね)
