MissLily

セッションのMissLilyのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.8
こんなに手に汗握りながらエンドロールまで連れて行かれた映画は初めて。
アンドリュー(マイルズ・テラー)と鬼のフレッチャー(J・Kシモンズ)の白熱した練習風景がなんというか、凄まじい。
まるで自分もあたかもそこにいてフレッチャーに罵倒されているかようなリアリティあるカメラワークに、スクリーン一面に飛び散る汗や血。

ただしごき、しごかれるだけの師弟愛についての映画だと思ったら間違い。

期待に応えようとがむしゃらに突き進むもののなかなか結果を出せないアンドリューと、
生徒の可能性を期待以上に引き出したいが故に自らが求める音色をどこまでも追求しようとするフレッチャー、
その両者が最後に織り成すセッションが鳥肌モノ。
お互いが人生をかけて求め続けて来た究極の'何か'がようやく目に見えて現れたとき、時間が止まったかのようだった。
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