丹叉

セッションの丹叉のレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.6
最もクライマックスで脳汁が湧出する映画のひとつ
 プロのドラマーになりたい音大生が、技術を評価され学内最高峰の指導者にスカウトされるが。このスパルタ指導者。罵詈雑言が浴びせ、楽器をぶん投げ。こんな指導になんとか着いて行かんと、主人公は全身全霊をかける。チャゼル監督常連の「ラ・ラ・ランド」でオスカーを取ったジャスティン・ハーウィッツによる、独立性と映像との調和を両立したジャズを貴重としたスコア。客観と主観視点の激しい切り替え。汗を流しながら必死にドラムを叩く姿を映すアングル、そして叩きつけられるドラムの振動を肌で感じられるアングルが交互に入れ替わること創出される並外れた臨場感と興奮。参りました。
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