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セッションのjunのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
3.5
ジャズドラマーを目指す青年と、その指導者の関係を描いたドラマ映画です。

思っていたものと違って、非常に狂気的な内容でした。努力と自信と誇りと妬み、その爆発のさらにその先、のような印象です。そうさせる原動力でさえも当人達にはもはやどうでもよく、集中と没頭が研ぎ澄まされているように感じました。極めるってこういう形もあるのかも、と思わされました。

劇中の登場人物の様なバイタリティは私にはなく共感は薄かったですが、ドキュメンタリーの様な鬼気迫る演技はリアルで引き込まれました。JKシモンズの罵倒の臨場感は是非味わってほしい。

ラストシーンは様々な意見があるようですが、私には"ゾーンに入った"ように見えました。たった一瞬前も忘れてしまう、刹那的な没頭と集中のパフォーマンスに感じました。なんだか羨ましかったです。
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