パチュウシ

セッションのパチュウシのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.5
海外のレビューを見る限り、エンディングの受け取り方には大きく2通りある。

1. 最悪の結末。精神的、物質的に全てを搾取された主人公は、幸せになるチャンスを失い、結果自死に至る。

2. 最高を目指す為には、全てを犠牲にしなければならない。その人生の延長線上に一般的な幸せは無いかもしれないが、一部の人間にとってはそれが人生の全て。

自分の解釈は2寄り。監督曰く、主人公はその後自死するだろうとのことだが、例えそうだと分かっていても主人公はラストシーンに辿り着いただろう。この結末を失敗の人生と断ずる権利は誰にも無い。大航海時代に多くの冒険家が死を覚悟してまでも大海に出たのと同じ。