はちみつだいすき

セッションのはちみつだいすきのネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

凄い。
凄いものを観たって感じ。
人を人と思わないような指導法で生徒を争わせたり罵倒するカリスマ教授が音楽に取り憑かれているのはもちろん、教わる生徒まで呪われたみたいに執着していて、異を唱えたり逃げ出したりする生徒が居ない完全独裁体制、教授の一挙手一投足が全てな教室。物凄く緊張感があった。
主人公ニーマンも然り、教授の要求に応えて成長していくと同時に、教授の映し鏡みたいに口が悪くなったり態度が荒々しくなっていく様が面白かった。
でもだからこそ、最後のあのラストがあるのかなー。フレッチャーは最後までフレッチャーだったんだけどニーマンも最後までニーマン。色々あったのに逃げずにフレッチャーとのセッションに挑んで、フレッチャーをちょっとワクワクさせちゃう感じ。最後のキャラバンはマジでかっこよかった。最初の弱々しい印象はどこにも無くて、良くも悪くもあの経験がニーマンを人としてもドラマーとしても成長させたのかなと思った。
音ハメめちゃ気持ちよかった。色んなカットがあったなー。最後のフェスの前にニーマンが自宅のドラムセットを出して準備してるとこのカットが特に印象に残ってる。音楽もずっとかっこよかったし演技も凄いしこれは星5すわ。