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セッションのjawmenのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.6
パワハラ・モラハラなんてなんのその。
ひたすらに罵声を浴びせる鬼教官の指導を受けつつも、食らいつく音大生との狂気の世界。
それだけでも観る価値はあるが、音楽の世界意外のストーリー・意外性も含めて傑作といえる作品だろ感じました。

厳しい学校生活、部活で先生にトラウマのある方は見ない方がいいでしょう、と思わせるほどの罵声・暴力。
私なら絶対やめるし逃げ出すが、それでも食らいつく主人公。

鬼気迫る演技のフレッチャー(J・K・シモンズ)は映画とはわかっていても胸が苦しくなるほど圧を感じさせるし、生徒役のマイルズ・テラーのドラムへの情熱もすさまじい。血まみれになるほどのの努力でフレッチャーへ挑む姿に心を奪われました。

映画を観た誰しもが脳裏に焼き尽くであろう名ゼリフ「ファッキン・テンポ!」はこの映画にこそ相応しく、素晴らしい音楽を奏でる為に必要であろう音楽業界の厳しい世界を感じさせる、とてつもない作品でした。
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